本日の経済指標、通貨ペア、商品、株式指数など金融市場に関する包括的な分析レポートです。
このレポートは、DXY、USD/JPY、XAU/USD、EUR/USD、GBP/USD、USTEC、USOIL、BTC/USDなどについて詳細なテクニカル分析を提供し、これらの金融商品に影響を与える市場状況、パフォーマンス指標、経済イベントについての洞察を共有します。
DXY(米ドル指数)
DXYは、2.8%上昇した前年比の個人消費支出(PCE)と、予想外に4.9%減少した中古住宅販売保留指数の発表後に調整されましたが、終わりには上昇しています。
現在、104.00付近のEMAレベルに調整した後、104.40の抵抗を再テストする可能性があります。
USD/JPY(ドル円)
製造業PMIの確定値が47.2で予想を下回り、9カ月連続でマイナス領域に留まりました。
USD/JPYはスイング値をテストした後、下落しました。現在、EMAの下で瞬間的に閉じ、トレンドの変更は確認されていません。
XAU/USD(ゴールド)
PCE発表まで狭い範囲で推移した後、コアPCEが前年比2.8%となり、中古住宅販売保留指数が予想外に4.9%減少したことを受けて、価格は$2,050へと跳ね上がりましたが、弱い基準よりも低く閉じました。
EUR/USD(ユーロドル)
ドイツの暫定インフレ率が前年比2.5%に急落し、フランスとスペインのインフレ率も緩和しました。
これにより、EUR/USDは下降チャネルの下限を再テストしましたが、それを超えて閉じることはできませんでした。
GBP/USD(ポンドドル)
英国の家計の信頼性が低下し、1カ月で融資承認数が15カ月ぶりの高水準に達しました。
GBP/USDは下降チャネルの下限を再テストした後、$1.2650付近のサポートレベルを下回りました。
USTEC(ナスダック100)
PCEが予想通りになった中で、ウォールストリートはFRBとの歩調を合わせており、6カ月の利下げ期待を維持しています。
USTECはEMA78に触れた後、回復しました。
USOIL(WTI原油)
WTI原油(USOIL)の市場分析において、テクニカルとファンダメンタルの観点から見ると、複合的なシグナルが観察されます。
テクニカル分析では、長期的には$78.00に位置するEMA上の堅固なサポートが強気の指標となり得る一方で、短期的な見通しはより混在しています。
具体的には、$78.90のレジスタンスを上抜ければ$81.30への上昇モメンタムが見込まれますが、$76.30のサポートを下回ると$74.80への下落リスクがあり、これは弱気または中立の見方を示しています。
ファンダメンタル面では、OPECの自主減産にも関わらずリビアの生産回復による産油量の増加が見られ、2月の産油量は前月比で日量2,642万バレル(9万バレル増)に達しました。
供給過剰の懸念と、米国の原油在庫の増加が原油価格に下向きの圧力を加えており、市場に対するプレッシャーとなっています。
これらの分析から、WTI原油の市場は一定の強気の兆候を示しつつも、供給過剰のリスクと在庫増加の影響により、価格に対しては慎重な見方が求められます。
BTC/USD(ビットコイン)
ファンダメンタルとテクニカルの両面から見た場合、長期的には強気の傾向が見られる一方で、短期的には弱気から中立の範囲にあることを示唆しています。
具体的には、GBTCからの資金流出とETFへの資金流入が活発化しており、わずか1日で6億7,300万ドルの記録的な流入があり、ETFの取引高も前日の60億ドルから倍増しています。
これらの動きは、長期的な視点からビットコインへの信頼が維持されていることを示し、市場の強気な姿勢を支持しています。
一方で、テクニカル分析からは、BTC/USDが$65,000のレジスタンスに挑戦した後に若干の下落を見せたものの、$60,000という重要なサポートレベルを強固に保っていることが明らかになっています。
このサポートが維持されれば、ビットコインは上昇モメンタムを得て$65,000のレジスタンスを再試し、成功すれば$69,000を目指す展開が期待されます。
この分析は、ビットコインに対する長期的なポジティブな見方と、短期的な価格変動に対する慎重な構えが共存する市場の現状を浮き彫りにしています。
注意事項
このレポートは、投資アドバイスとしてではなく、情報提供の目的で作成しております。
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